2011年8月19日金曜日

ヘレンリーフクルーズレポート2005

11月20日から27日で現在予約受付中のスペシャルクルーズ、パラオ南西諸島、ヘレンリーフの過去ログアップです。 あまり情報のない場所なので、皆さんも興味しんしんかと思いますが、2005年まで毎年のように行っていたクルーズの体験記をアップしますので、ぜひ旅のご参考に。

== 2005年 クルーズ体験記 ==

恒例のヘレンリーフクルーズに行ってきました。今年はいつもより少し早い開催ですが、19名さまのご参加をいただき、1週間の島巡りダイビングを行ってきました。さて今回は何が??ダイビングやフィッシング、アイランドホッピングの様子をスタッフが1日ごとに交代してレポートします。

5月21日

夜9時到着CO953便からお客様をピックアップして10時30分パラオスポート乗船。すぐに錨をあげてソンソロール島へ出発しました。明日の夕方まで走るので乗船後はのんびりお酒を飲みながら皆さんお過ごしになり12時ごろ就寝。きれいな月夜でワクワク、ドキドキ。
(by Hana)



5月22日 ソンソロール

朝日を左舷に受けながら航海を続け8時から朝ごはん。夜間船足があがらずソンソロール到着は6時過ぎの予定。ちょっとダイビングするには日没後になってしまうので難しい時間。途中クジラの群れとすれ違いました。種類の識別ができるほど近くには来てくれませんでしたが、豪快な潮吹きが見れました。午後も船足があがらず、祈りも届かず6時15分ソンソロール到着。ソンソロールは北のファナ島とソンソロール島の二つからなる島でファナは鳥とヤシガニの島です。ソンソロール人口は現在21人。この二島間を通るころフィッシングチームが船尾でトローリングラインを流し10分を過ぎたころ右舷で宮葉さんにヒット。直後左舷の伊藤さんにもヒット!数分後左舷伊藤さんがキハダマグロをキャッチ。リールで頑張った宮葉さんもグッドサイズのキハダをキャッチ。船尾でしめてキッチンで早速お刺身となり、晩ご飯のおかずとなりました。

夕食後はスタッフとお客様の自己紹介タイムを設けましたが、いろいろな職業の方が集まってきていて楽しいクルーズになりそうです。10時過ぎにヤシガニ捕獲に行ったドナルドとジェイド、ソンソロールの皆さんが戻ってきました。大小あわせて16匹を捕まえて来ました。明日の晩御飯になる前に生きているうちに写真撮影タイム。明日の晩ご飯が楽しみです。11時ごろ船はメリルに向かって出発です。
(by Hana)



5月23日 メリル

見渡すかぎりの海にぽつんと浮かぶ小さな島メリル島。島の大きさを上から見ると縦の長さ約2キロ、横約500メートル位の細長い島です。横から見るとお煎餅みたいな平らな島で無人島に見えますが人口2人(兄弟)仲良く暮らしています?

さていよいよダイビングの開始です。海洋状況や天気が良かったので透明度が良く吸い込まれる様なブルーのシャワーをいつまでも浴びてる様な気持ち良い海でした。地形がスロープやドロップオフでさらに見渡す限り綺麗な珊瑚なのでのんびりダイビング。泳いでいるとブルーコーナーほど大きくはありませんが1匹こちらに向かってグレイリーフシャークが泳いできました。ダイバーを見慣れていないから興味津々に近くまで来て一緒にドリフトダイビングしました。でもちょっと怖かったです。その後はカメ、カメ、カメ、とたくさんのカメを見ました。ちなみにアオウミガメがほとんどです。1ダイブに平均3~4匹必ず見れます。カメをとことん見たい方は次回のスペシャルクルーズ遊びに来て下さい。

3本目と4本目のダイビングの間には2チームに分かれてトローリングへ出かけました。とりやま目掛けてボートを走らすと次々と獲物がかかってきました。成果は丸々太ったキハダマグロ、バラクーダ、カマスサワラなどでした。そして今晩もお刺身を頂いたのでした。
明日も海洋や天気も良いことを願ってトビ島に出発です。
(by TAKU)



5月24日 トビ

今日はANDYの島「TOBI」です!一年ぶりの里帰りになるANDYは朝5時過ぎに目を覚ましたとたんにニヤニヤと嬉しそうな顔をしていました。・・・が去年の2クルーズめは朝から快晴だったのに今年はどんより・・・今にも雨が降り出しそう。今日はTOBI島上陸なのに!神様でないかぎり、天気はどうにもならないので気を持ち直し一本目の朝一ダイビングにレッツゴー!

去年はここTOBIでハンマーとツムブリの大群(川のようでした)に会えたので期待大で潜ったんですが・・・見たいという殺気が強かったんでしょうか?出てこない・・。でもやっぱり手つかずの海です。サンゴが綺麗!ゆっくりのんびりとドロップオフを流す癒し系ダイビングになりました。コロールでは見ないタテジマヘビギンポにも会えました。船に戻ってきて朝ごはんの時間にやはり雨が降ってきて皆さん「上陸できるの・・・?」と心配顔。 でもみんなの日ごろの行ないが良いのでしょう。 二本目のダイビングが終わり上陸準備をしている時には雨も上がり青空が出てきました!

皆笑顔で上陸です!現在住民は4人のTOBI、まずはお昼ごはんを食べココナッツのジュースを飲み島内散策に出発です。さっきまでの雨がうそのように晴れ渡りみんな暑い暑いとフーフーいいながらANDYの話を聞いています。今年はなんとあちこちにキレイなトイレができていてANDYもスタッフも大騒ぎでトイレ見物!トイレひとつで感動できるなんてなんて平和な島なんでしょう。トイレ見学のあとは小学校やら蚊の攻撃を避けながらタロイモ畑をみたり皆なーんにもない島に感動していました。

冷たい麦茶を用意してある休憩場所に戻る途中背のたかーいやしの木を見つけたタクちゃん早速おさるのようによじ登り皆にカッコイーと言われ得意顔。しかし降りる段階になったら「・・・コワイです」と一言。皆に爆笑されながら無事落ちることなく降りてこれました。休憩場所に戻ったら釣りをするのに残っていた西川さんがお昼寝中。なんと西川さん、引っかってしまったリールをとるために数歩進んだところで海に落ちタバコもライターもずぶ濡れになりいじけて(?)お昼寝していたそうです・・・「なんですぐにドロップオフになってるって教えといてくれんかったー!」の一言に大爆笑。ビデオに撮っておきたかったーなんて皆に言われてました。

いっぱい用意しておいたはずの麦茶もあまりの暑さにすでになくなり、島の井戸の水(海水交じりの雨水)を飲んでもらうわけにもいかないのでANDYに木に登ってもらいココナッツをとり皆で飲みました。去年同様島に戻ったANDYは水を得た魚のようです。いや野性に戻ったと言ったほうがいいでしょうか?木登りもココナッツの皮むきもターザンのよう。お店も病院も何にもない島でもなんてことなく普通に生活できちゃうんでしょうね・・「来年のクルーズではTOBI島一泊、原始的な生活!をスケジュールに入れちゃおうか」なんて言いながら島を後にしました。

船に戻ってきてから美保ちゃんが「氷ちょうだい・・・」と泣きそうな顔。どうしたかと思えば上陸した時日焼けしすぎてしまったようです。ちゃーんと長袖長ズボンを着て、帽子もかぶり完全に日焼け防止をしていたはずですが、日焼け止めをちゃんと塗っていたはずの足の甲。しっかりとビーサンの後がつき、真っ赤かになってるじゃありませんか!かわいそうにあまりの痛さに次のダイビングはお休みしてひたすら氷で冷やしていました。コロールもそうですがますます赤道に近い場所。皆さん日焼け対策はしっかりばっちりしましょうね。さて今日の最後のダイビングです。上陸の時のお天気はどこにいってしまったんでしょう・・・またまたどんよりと曇ってきてしまいました。

今度こそハンマー!と期待して潜ったんですが・・・今回はTOBIでは会えませんでした。でもギンガメやグレートバラクーダ、ロウニンと数はすくないですが丸々と太った魚たちを見ることができました。そしてカメ!小さいのから大きいのまでたくさんのカメたちに会えました。このTOBIは本当にサンゴが綺麗!ドロップオフに一面の色とりどりのサンゴ。浅場では小さなきれいなお魚がいっぱいだし大物や群れもかなりの確率で見れる島。今年は大物には会えなかったけど、また来年このクルーズができたら絶対ここのダイビングははずせない!ツムブリの大群なんてすっごい綺麗ですよ!英名のレインボーランナーって名前そのものです。海の中で虹を見た感じ。そんな光景をぜひ皆さんにも見ていただきたいです。この海にまた来年も来れる事を祈りつつ今夜はヘレンリーフに向けて出発です。
(By Miho)



5月25日 ヘレンリーフ

トビ島から3時間の移動でしたが、月がとってもきれいで湖のような水面の中を船は進みました。ヘレンリーフには座礁した貨物船があるのですが、それが月明かりで確認できるほど明るいのにはびっくりしました。ドンちゃんが「もうすぐ着くよ、座礁船が見えてきたから。」「あーほんとだ」ジェイドとフレイブもうなずいていましたが、その場にいた花木と私には全く・・・でも、双眼鏡を覗くと確かに船が・・・恐るべしパラワンの視力を再確認させられました。

今日は朝からいいお天気で海も空も青い。パラオの最果ての地にやってきました。とても大きな環礁の中に小さな砂州の島のあるヘレンリーフです。夜明けとともにテンダーボートを下ろし、潮を見たときに透明度のよさに驚きました。

まず、1本目は北側で潜りました。ドロップオフをゆっくりドリフトしました。青さに吸い込まれそうな気持ち良さでした。

2本目は去年タマカイを見たポイントに行ってみました。今年は残念ながら会えませんでしたが、ドロップオフに大きな色とりどりのウミウチワがたくさん生えていて、「パプアニューギニアを思い出すわ」とお客様がおっしゃってました。

3本目、南西のドロップオフへ。壁の穴の砂地にはかわいいニチリンダテハゼ、ウミウチワにはクダゴンベ。パラオでもヘレンリーフでしか見られないカエルウオの仲間のアクセルロッズクラウンブレニーはサンゴの上をちょこちょこと動き回ったりしてすごくかわいかったです。青い水の中に溶け込むも良し、壁に張り付いてマクロを楽しむも良しという感じでした。3本目終了後、本船を西側にある水路からリーフ内に移動しました。サンデッキからは水路がはっきり見え写真を撮るのに最高でした。イルカやカメも移動中に見られました。

4本目はニモガーデン。去年名づけられたこのポイントにはその名の通りカクレクマノミがいます。小さめのイソギンチャクに3匹が仲良く暮らしていました。近づきすぎると本当にカクレてしまうので、距離感が難しそうでした。砂地にはダテハゼ、ギンガハゼ、ナマコいっぱい。珊瑚の周りにはテンジクダイやクジャクスズメダイがたくさん群れていました。ここは、U字型のリーフになっていて深度も深くないので、50分間バディダイブを行いました。

夜はサンデッキにてBBQを行いました。チキンBBQにピザにパスタ。今回は取れたてのキハダマグロの刺身とかつおのBBQも並びました。満腹になって、星を眺めてるうちに月の出を見ることができたりして・・・ロマンチックな夜になりました。
(By Miki)



5月26日 ヘレンリーフ

ヘレンリーフでの2日目には朝一でヘレン島に上陸しました。島では、島守をしている島の住人3人と犬2匹が出迎えてくれました。大勢の人を見るのは初めてなのか、2匹のワンちゃんには猛烈に吠えられてしまいました…。ヘレン島は南北に細長い、端から端まで歩いて10分もかからないほどの小さな島です。北の端には何百羽の鳥たちが羽を休めていました。子育ての時期なのか、ビーチの砂の上にはたくさんの鳥の卵と雛がいました。

TOBIに上陸した日はランチタイムだったこともあって暑さに皆参ってしまったので、“ヘレンには涼しいうちに行こう!”と朝イチの上陸だったのに、南の島の日差しは強くて、1時間の島内散策後には皆さん汗だくに...。強烈な日差しを真正面から浴びながら集合写真を撮って島を後にしました。

この日もお天気はよく、ベタ凪とまではいきませんでしたが海も穏やかでした。この日は再びアウターリーフに移動して3本のダイビングでした。この日の一本目はヘレンリーフ西側、中間辺りのポイント。ここでもカクレクマノミに出会えました。リーフの斜面の珊瑚の周りに群れていたアカネハナゴイが水中に差し込んだ太陽の光に照らされてとても綺麗でした。

2,3本目はヘレンリーフ北側に移動しました。ヘレンリーフにある3つの座礁船のひとつが近くにあり、錆びてボロボロになった様子はちょっと不気味でした。北のポイントでは待ちに待ったギンガメの群れが出迎えてくれました。そしてヘレンリーフ最後のダイビングではマダラトビエイが。まず最初の一匹が深場からゆっくり私たちのほうに近づいてきました。その後私たちの背後の深場からさらに2匹。合計三匹のマダラトビエイガが私たちの周りを泳ぎ回って体を翻す様子はとても綺麗でした。その後、私たちは2日間滞在したヘレンリーフを後にして最終目的地PULO ANNAへ出発しました。
(By Reiko)



5月27日 プルアナ

プルアナには朝の5時くらいに着きました。風が北から吹いていたので向かい風でしたが、揺れは少なくみなさんぐっすりと眠っていたようです。
地図で見ても点でしか見えない、今回のクルーズで最小の島プルアナですが、住民の数は40人と一番多かったです。ダイビングの前に潮を見る作業も島を1周しながらというスタイルでした。それくらい小さな島なのです!!

1本目は北側で潜りました。潮は少し流れていました。掴まっているときにふとエダサンゴを見ると産卵しているではありませんか!普段は夜見られるものなのに、まだ日が昇ったばっかりだったからでしょうか?連鎖反応で周りのサンゴもいくつか産卵をしていました。これは珍しいと周りのお客様に見せましたが、「・・・。」何なのか分からなかった方もいたようです。普段のパラオではあまり見られないセジロクマノミも見られました。が、このダイブこれだけでも充分楽しめたのにそれだけでは終わらないんです。安全停止中にやっと出ました大物!ハンマーヘッドシャーク。2.5Mくらいあったでしょうか?水が綺麗なためかなりはっきり、全員が見ることができました。ハンマーが行ってしまった・・・と思ったら次は200匹以上のグレイリーフの群れがやって来て私たちの周りをぐるぐると周っていました。中には他の大型のサメも混じっていたようです。そんなこんなで安全停止をし直してダイビングを終了しました。もう、上がった途端、みんな歓喜、感激、興奮していました。花木のチームはツムブリの群れを見ていたらグレイリーフの群れが湧き上がってきて、その後ハンマーを見たそうです。

2本目は北西側で潜ることにしました。花木のチームは1本目のサメ狙いで外洋コースをとってまたもサメの群れに囲まれたそうです。今回はみんな冷静な目で見ることができたようで、グレイリーフの中にクロトガリザメが混ざっているのを観察できたりしました。数も2本目の方が多かったようで300匹くらい!と聞きました。

3本目は南西側に行きました。かなり流れがあり、掴まってはちょっと流して、掴まっての繰り返しという潜り方になりました。プルアナだけではないのですが、特にプルアナは海の中にたくさんのトローリングラインが落ちています。毎回、回収してくれるお客様もいらっしゃって、海の中もだいぶ綺麗になったのではないでしょうか。

ラストの4本目はあまり流れもなくゆったりダイブでした。最後の締めにまた大物を!と期待も高まりましたが、穏やかなラストダイブでこのクルーズの18ダイブを無事終了しました。

さあコロールへ向けて出発です。テンダーボートをボートデッキに上げ、しっかりと固定してプルアナをあとにしました。
(by Miki)



5月28日 マラカル帰港

いつもよりゆっくり寝て、朝ごはんを食べて、ログ付けしたり映画を見たりして時間が過ぎていきました。お昼ごはんを食べる頃から、ペリリューの近くにあるアンガウル島が見えてきました。16時ごろ無事にマラカル港へ帰港しました。

お客様はお買い物へ町に出かけて、その後ドラゴン亭で打ち上げをし、おおいに盛り上がりました。帰りの飛行機もヤップ経由でしたので、21時半に空港お迎えのバスに乗って船をあとにされました。

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